「最っ低!!!」
低く、でもはっきりとそう告げられた。
平手打ちの音で静まったこの場では
市谷の声でもよく響く。
「・・・・え?」
最低?
それは、俺に、言ってるのか?
なんで?
「藍田くん、最低だよ!!」
やっぱり俺、なのか・・・・。
「こんなことしてなにがおもしろいの?
大勢で一人を、しかも女の子をこんな風に血祭りにあげて。
見損なったよ!!」
キッと睨みつけるのは、俺のお気に入りの
市谷の茶色い瞳。
・・・・ショックだった。
こんなふうに、誰かに睨まれたのは初めて。
しかも、その相手が市谷なんて。
淡い期待を抱いている相手なんて。
とってもとってもショックだった。


