「おい、もうでてきていいぞ!」
俺の言葉とともに、ニヤニヤした顔の男子数人がでてくる。
「え・・・・。」
理奈に表情がなくなった。
でも、無意識なのか、両手で自分を包み隠すように抱きしめている。
「理奈、すっごい下着つけてんね~?」
玲二がじろじろいやらしい目を向ける。
理奈は泣きそうになりながらもっと自分自身を抱きしめる。
「あ~あ~。もうちょっとだったのに~!!
ぼちたにさえ来なければ、生乳おがめたのに~~。」
他の男子もそんなことを言いながらもやっぱりニヤニヤしている。
「てかさ、章吾!ホントにヤる気だったの?」
「っは・・・!冗談。
なんでこの俺が理奈とヤらなきゃならないんだよ。」
俺は鼻で笑って理奈を見下ろす。
「ホントに俺がおまえとヤると思った?」
理奈の目からはとうとう涙がこぼれた。
・・・ざまあみろ。
俺を、そして市谷を馬鹿にした罰だよ。
これぐらいやらないと、気がすまねえ。
まあ、俺は本当に脱いでもらおうと思ってたけど。
「よかった~。
俺、章吾と理奈がヤってるとこ傍観させられるのかと思ったし。」
「なわけねえだろ。
全裸になったら、おまえらのこと呼ぶつもりだったよ。
あとは、好きにしろ!ってな?」
「章吾、さいこ~。」
男子らとゲラゲラ笑いあう。
理奈は自分を抱いたままその場に立ち尽くし
泣いていた。
なにもできない、といったようなそれこそ絶望のまなざしとともに。


