「・・・可愛い。」

耳元で囁く。

「ねえ・・・いい?」

「え?」

「学校だけど、スリル満点、だろ?」

至近距離で上目遣いをしてやると

もっと赤くなって、うれしそうにコクッと頷いた。


・・・・市谷みたいに可愛くねえんだよ。



俺は優しく笑って理奈のリボンをシュルッとほどく。

そして、ゆっくりゆっくりブラウスのボタンをはずす。

・・・・もちろん、全部男子らに見えるように。

もっと、見えたほうがいいか。

理奈を、玲二たちがいるほうにむけさせ、

俺は背後から、服を脱がせる。


ぱらっとブラウスが地面におちた。

ブラだけの里奈が顔をそめながら顔だけで俺を振り返る。

体ごと振り返られたら困る。

とっさに理奈を背後から抱きしめ固定させた。


こんな形でも、市谷以外を抱きしめることに吐き気がする。

でも、我慢我慢。


「章吾・・・・。」

「理奈・・・・。」

耳元で囁くと理奈の体の力が抜けていった。