「ここ、赤くなるとこ。」
「へ?」
「そっか。
そういえば、市谷は俺を『かっこいい』って思ってなかったんだよなあ?」
聞かれていたと気づいて顔を引きつらせる。
「俺、外見は否定されたことないんだけどなあ~。」
「別に否定したつもりは・・・。」
「思ってないんだろ?かっこいいって。」
「ちょっとは、思ってる・・・よ?」
うつむき上目遣い。
めがねなのに、もっさりしてるのに
理奈の上目遣いより数段可愛い。
ホント、可愛い。
「へえ~ちょっと、ねえ?」
「・・・・ごめんなさい。」
つかんだ右腕を引き寄せて、間近に迫る。
どくん、どくん、どくん・・・・
自分で引き寄せたくせに、なにドキドキしてんだよ、俺。
しかも、こんなもさい奴に。
そこでまた頭をリピートする
『外見なんて関係ない』の言葉。
・・・・そうだよな。
関係ない。
そんなの、たいしたことじゃない。
どうでもいい。


