「ねえ、藍田くん聞いてたんでしょう?」
俺はなにも答えずちらっと市谷を見る。
「なら、なんで怒らないの?
あんなの、藍田くんにすごく失礼じゃん!!
怒るべき。謝ってもらうべきだと思う。」
「そんな必死にならなくても・・・。」
「なるよ!だって、あの人たちひどいよ!!」
俺のために、怒る姿にまたニヤけてしまう。
「笑い事じゃない!」
「はいはい。」
いつもどおり軽くあしらうと、ムッと口を突き出す。
「・・・ちゃんと、罰は受けてもらうから。」
「罰?」
そう、罰。
これは罰だよ。
俺を馬鹿にし、
そして、市谷を傷つけようとした罰。
「市谷にあんなことして、許すはずないだろ。」
「わたし・・・?」
キョトンとしてる。
なんでだ?
めがねかけてて『ぼちたにさん』なのに、なんか可愛く見える。


