「は、はあ!?なに知ったようなこと言ってんの?」
理奈の怒りを露にした声が響く。
「あなたの藍田くんに対しての認識が、さっき言っていた程度なら
絶対わたしの方が彼のこと知ってると思う。」
・・・・ドキン
え?今・・・・
「藍田くんは、とても努力家なの。
でも、ちょっと恥ずかしがりやで、
嫌いな数学をいっぱい勉強して得意になったこと、絶対自分から言わない。」
得意になったのは、ぼちたにのおかげでもあるけどな。
「あと、すぐ人のことからかう。」
うっ・・・・
それ言われると、耳が痛い。
「でも、からかったあと、わたしの表情を伺ってくるの。
それで、わたしが不服そうにしてると『しまった』って顔する。」
・・・知ってたのかよ。
「それから、話し上手で聞き上手なの。」
そうか?
「わたし、自分でも話すの下手なの知ってる。
でも、藍田くんは全部ちゃんと聞いてくれる。それで笑ってくれる。
藍田くんのおかげで、わたしちょっと自信がついた。感謝してる。」
感謝してるって・・・。
ぼちたにらしいな。
「それから、藍田くんは自分の意思をきちんと持ってる強い人。」
強い・・・?俺が?
「どんなに周りから変な目で見られても、藍田くんはわたしにいっぱい話しかけてくれる。
周りに流されず、わたし自身を見てくれる。
あんな人初めて。」
ぼちたに・・・・。
ぼちたに、やっぱり馬鹿正直。
しかも、相変わらずべた褒めじゃん・・・。
やばい、にやける。
さっきの絶望なんてすぐに吹き飛んで
ぼちたにの言葉に、うれしくなる。


