ぼっちな彼女に溺愛中


「おまえだって、そうなんでしょ?

かっこよくてみんなの中心の章吾を手にいれたら、

ぼっちから抜け出せるとか思ってんでしょ?

どんな手使ったの!?この、勘違い女!!!」

理奈の聞いたことない声色を最後に静まった。

・・・・ぼちたに、なにも、言わないのか?

そう、なのか?

理奈の言うとおりなのか?

おまえもそう思ってるのか?

俺、ぼちたににまで利用されようとしてたのか・・・・?


ぼちたにはそんな奴じゃない。

ぼちたには、信じられる。

そう思う一方で、

なにも言い返さないぼちたにを疑ってしまう。

だから、ぼちたにが今どんな状況にあるのか、

大方予想がついているのに、この扉をあけられない。


女子なんて、やっぱりこんなもん。

付き合わなくてよかった。

俺の今までのやり方は間違ってない。

特定の関係を持たず、誰とでも仲良くする。

一歩踏み込んでくる奴は、問答無用で切り捨てる。

それでよかったんだ。

俺も女子を利用した。それでよかったんだ。


でも、ぼちたにには変な期待があった。

ぼちたには、他の奴とは違うんじゃないかって。

ぼちたには、俺を利用しようとなんて思ってないんじゃないかって。

ぼちたには、ぼちたには・・・・。


ぼちたには・・・違う、よな?