「あ・・・・。」
気づいたら、俺はめがねをはずしてしまっていた。
たぶん、もっとちゃんと見たかったんだと思う。
ぼちたにの、茶色い大きな瞳。
俺がめがねをとっても、とくになにも言わないぼちたに。
めがねがなくなったせいで、目に直接かかる髪を、
うっとうしそうにかきわけて俺を見上げる。
俺の方が身長が高いから、上目遣い。
・・・・やべ。
その目は、ちょっとやばい。
やっぱ、めがねかけといたほうがよかったか。
「わたし、藍田くんと話すようになってから
ちょっと変われた気がする。自意識過剰なだけかもしれないけど。」
俺から視線をそらして、はにかむ。
「ありがと。」
・・・っ
今度はもう一度ちらっと上目遣い。
やばい・・・・
ホント、めがねないのはやばいな。
俺がとったんだけど。
・・・・マジ、可愛い。
赤くなる頬を隠すように左手を顔のあたりに持っていく。
とくに用はないけど。


