ぼっちな彼女に溺愛中


そういえば・・・ぼちたには・・・・・?

ふいに思って部屋の中を見渡す。

すると、薄暗い部屋の中でもライトのあまりあたらない隅っこにぽつんと一人でジュースを飲んでるぼちたにがいた。

こんなとこでもぼっちなのかよ・・・。

女子5で男子4だから、一人あまるもんな~。

「ちょっと、ごめん。」

「え!章吾~。」

俺は理奈の腕を解いて、ぼちたにの元へ行った。


「またぼっち?」

「・・・・!」

びっくりしたように、ジュースを持ったまま固まるぼちたに。

俺は気にせず横に座る。

「なに?」

「別に。なんか、あんま楽しそうじゃないな。」

「そんなことないよ。」

俺から視線をはずして、ジュースをすする。

そんなことあるだろ・・・。

「こういうとこ、苦手?」

たずねると、ちらっと俺を見て黙っている。

そして、しばらくして『ちょっと。』と小さく答えた。