ぼっちな彼女に溺愛中

そう、だって君は・・・

"友達の彼女"。



俺は、ふと立ち止まって、振り返る。

手をつないで、歩いていく二人の後ろ姿が、ちょうど曲がり角に消えていく瞬間だった。


好きとか、そういうんじゃない。

絶対ちがう。

ただ、ちょっといいなって思っただけ。


それから、ちょっと寂しくなっただけ。

だから、俺はまた、スマホから、女の子の名前を探す。

今日空いてる子、いるかな?

俺のさみしさを埋めてくれる、大好きな女の子。


「もしもし・・・今から、いっていい?」


電話口から聞こえるきゃぴきゃぴとした声。

同じ高い声でも、彼女とは全然違う。


それでいい。

こんな軽い関係がいいんだ。


今日のアレは、ちょっと思いついただけの、空想世界。

だって、ありえないんだから。

何度だって自分に言う。

言い聞かせてるって言われたって別にいい。


あの子は

"友達の彼女"




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