ぼっちな彼女に溺愛中

席には、ぼちたにさんと俺の二人。

なに話せばいいんだよ・・・。

「あの、神矢くん。」

俺がちょっと気まずい気分でいると、さきに話しかけてきたのは向こうだった。

「ん、なに?」

慌ててハンバーガーをジュースで流し込む。

「今日はありがとうごさいます。」

律儀に頭を下げる姿に不思議な気持ちになる。

「なにが?俺が強引に紹介しろって言ったんじゃん?

逆にごめんね?せっかくの初デート。」

「ううん。助かっちゃったから。」

助かった?俺、ぼちたにさんを助けたつもりはないけど。

「今日、私すごく緊張してたから。最初から二人きりだと、章吾くんになんか嫌な思いさせてたかもしれない。

でも、こうして最初に三人だとちょっと緊張も和らぎました。

だから、ありがとう!」

ふーん・・・

「ぼちたにさん、章吾のこと好きなんだね。」

言葉にするつもりなかったけど、彼女を目の前にすると思ったことが、口から出てしまった。

本人目の前に、ぼちたにさん、とか言っちゃったし。

俺の言葉に、途端に顔を赤くして、少しうつむいてしまう。

でも、否定することなく小さく頷いたあと「はい、大好きです。」と小さな声が聞こえた。