ぼっちな彼女に溺愛中

なんなの、この状況。

目の前の美男美女は、誰が見たってお似合いのカップル。

片方はよく知ってるけど

もう片方・・・女の子の方は・・・

俺の今まで認識していたその子ではない。

全然別人。

「神矢くん?」

その声で呼ばれた瞬間、ハッとして現実にかえったような感覚だった。

「ごめん・・・いや、びっくりして。

えっと・・・市谷、さん?」

彼女を指して、まだ半信半疑で問いかける。

俺は信じないぞ。

まだ、信じない。

ちゃんと、名前聞くまで。

「あー。そういうことか。」

章吾は、俺の放心状態だった理由に気付いて納得したようだ。

「そうそう。これが、俺の彼女の、市谷愛樹さんです。」

満面の笑みで、つないでる手を見せびらかしてくる。



「ええええええええええ!!!!!」


俺の雄たけびは、その辺にいた鳩を追い払った。