「ほーら、また藍田くんに戻ってる。」

「しょ、章吾くん・・・。」

なんで名前呼ぶだけでそんな赤くなるんだよ・・・

そんな愛樹に、こっちまで赤面させられる。

「どうしたの?」

赤い顔を見られまいと、無意識に顔を下げたら愛樹が心配してくれる。

「愛樹のせい。」

顔を上げて、至近距離で見つめる。

可愛いな~

こんなかわいいのが、俺の彼女とか、絶対夢だ・・・。

「章吾くん?」

「もっかい呼んで。」

「章吾、くん・・・。」

「もう一度。」

「章吾く・・・ン!!!」

愛樹の唇は甘い。

やわらかくて、あったかくて、幸せになれる。

ずっと、俺だけのものでいて。


キスをしながら、願う。

やっと手に入れた、俺の宝物。

大切な大切な・・・俺だけの君。