バーン!!!!

いつもより静かに昼飯を食っていると、突然屋上の扉が、大きな音を立てて開いた。

そこには、思いもよらない人物が立っていた。

玲二も、その人物の登場に目を見開き、手がとまっている。

けど、俺たちの様子は気にも留めず怒りの表情のまま、俺に大股で近寄ってきて、俺の胸倉をつかみ、立ち上がらせた。

「ちょっと!!!」

焦ったのは俺じゃなくて玲二だった。

俺は、持っていたパンが落ちて、ジュースがこぼれても、何も言わず抗わず、ただ相手を見る。

「てめえ!!アズになにした!?」

アイドル顔が、怒りで般若のようになっている。

てか、やっぱり俺のせいか・・・。愛樹が今日来ていないのは。

「愛樹は?どうしてますか?」

胸倉をつかんでいる相手、和樹にそれだけ聞いた。

「昨日、買い物から帰ってきてから部屋に閉じこもってる。

部屋入る前に見えた。アズは泣いてた・・・。

おまえがなんかしたんだろ?それ以外考えらんねえ。」

「そうですね・・・。昨日からなら、きっと俺ですね。」

「やっぱりか!!なにしたんだよ!?」

和樹は、確信して怒りを増強させる。