ぼっちな彼女に溺愛中

俺たちの会話を複雑そうな表情で見守る愛樹。

完璧に誤解してるよな。

いち早く、その誤解を解くためにも、俺も愛樹に近寄る。

距離を縮めた俺を一瞬見ようとするが、やっぱり目を合わせてくれない。

「愛樹。」

「なんですか。」

返事はするけど、見ない。

「こっち見ろって。」

「・・・・。」

俺と愛樹の微妙な空気を悟ったのか、菜月が愛樹の手を離し、一歩さがった。

「なんか誤解しちゃってる?あーちゃん。ちがうからね?」

菜月の方はちらっとだけど、見る。けど俺は見ない。

「おい、愛樹。」

相変わらず返事はしなかったけど、やっと愛樹がこっちを見た。

「さっきも言ったけど、こいつは元クラスメイトだから。」

「そうだよ~。気にしないでね?昔、ちょっとなぐさめあってただけだから~」

「おい、菜月!!」

なに言い出すんだよ!!

なぐさめって・・・。そんな余計なこと。