ぼっちな彼女に溺愛中

俺が一歩踏み出すと同時くらいに、愛樹が意を決したように顔をあげた。

「こんばんは!藍田くん!」

愛樹はいたって普通に挨拶してくる。

「・・・ああ。」

そんな彼女にどんな顔をしたらいいかわからなくて、ただそれだけ返した。

「愛樹?こいつは、中学の時のクラスメイトで。」

「そうなんですか。」

「きゃ~!あなたがあーちゃん?」

菜月は俺を追い越して、愛樹のもとへ駆け寄り手を握った。

突然でびっくりしたように菜月を見ている愛樹。

「会いたいな~ってさっき話したところに会えるなんて!うれしい~。

私、菜月!よろしくね~。」

菜月に圧倒されながらも、ぎこちない笑顔を返している。

「市谷 愛樹です。」

「そっか~あなたが~。」

「え?」

含み笑いの菜月を不思議そうに見る愛樹。

「菜月、余計なこと言うな。」

「はいはい。」