ぼっちな彼女に溺愛中

「そーれーよーり!!

聞かせてよ~。章吾の好きな人の話!」

「はあ?」

いきなり切り出されて、羞恥から少し声が大きくなった。

「どんな子なの~?

結局、あのとき全然教えてくれなかったじゃん!

私、今日はそれちゃんと聞くまで帰らないから。」

菜月はいたずらっこのような笑みを浮かべて、ドンドンと机をたたく。

「なんでそんな気になるんだよ。」

「なるよ~!だってあの章吾だよ?

さっきも言ったけど、女子とは常に一線を保ってたような章吾が、一人の子に本気になるなんて。

うちの中学の人なら絶対誰でも気になっちゃうから!」

「そうか?」

人の色恋話なんて、俺はとくに興味ないけどな。

女子って好きだよな~。

「そうだよ!ねね、同じクラスなの?」

「ああ。」

「ふ~ん、じゃあ毎日学校行くの楽しいね?」

「は?そんな浮かれた奴じゃねーから。」

照れ隠しもあって、鼻で笑ってみせる。