ある日の放課後。

相変わらず理奈と帰る愛樹と別れ、一人下校中、コンビニによると、他校の女子がいた。

見知った顔。というか、中学の時に関係を持ったことがある奴だ。

あっちは俺に気付いてない。

早いこと立ち去ろう・・・。あんまり関わりたくない。

俺は、買い物を済ませて足早にコンビニを出た。

でも、

「章吾?」

見つかってしまった・・・。

無視するわけにもいかず振り返ると、目を丸くしてコンビニから俺を追いかけてくる。

「やっぱ章吾じゃん!久しぶり!」

「おー!久しぶりだな~。」

見つかっちまったものはしかたない。

早いことやり過ごすに限る。

表向きの笑顔でさらりと挨拶だけして立ち去ろう。

「やばい!めっちゃ偶然だね!なにやってんの?」

「は?普通に買い物だろ?菜月は?」

「普通に買い物だから。」