藍田くんが、いなくなるのは、

いやだ・・・・。

やだよ。

ずっと、そばにいてほしい。

「私は、藍田くんと、いたい・・・。」

彼の隣にいたい。

緊張するし、なんだかはずかしいし、時々息苦しい。

けど、すごく落ち着く、安心する、とても楽しい彼の隣にいさせてほしい。

そう思ってるから、私、いつか、終わっちゃうんじゃないかって怖いんだ。



俯いていた顔をそっとあげると、満足そうに微笑む理奈ちゃんがいた。

「それを聞けてよかった。」

なにがよかったのかわからないけど、理奈ちゃんはうれしそう。

「愛樹も、そうやって流されるだけじゃなくて

自分でそう感じてるなら、それでいいんだけど。」

私が感じていること。

私は、藍田くんといたいんだ。

いつか、彼に飽きられて、彼がそばから離れていく日がこないようにって心のどこかで願ってた。

それは、私が、彼といることを望んでいるから感じること。

彼といたい。

今はただ、それだけ。