ぼっちな彼女に溺愛中

なら、どうして私といてくれるのか心底わからなくなってきた。

藍田くんは、放課後図書室に行くと、あたりまえのように座って私を待っている。

時々私が早いときは「わりい、遅れた。」って待ち合わせもしてないのに、そう言う。

彼はなにを思って、図書室に来てるんだろう?

「愛樹、本気でわからないの?

それとも、私に言わせたいの?」

「言わせたい?」

なにを?

私の顔を見て、またため息をついて理奈ちゃんはしびれを切らしたように小さく舌打ちした。

「もう、苛々するな~こういう天然鈍感女子!

私の一番嫌いなタイプだわ。」

「え~!」

嫌われた?

「理奈ちゃん、私なにかした?」

せっかくできた女の子の友達と、もう絶縁の危機なんて・・・。

「うるさいな~もう!」

理奈ちゃんはそう言いつつまたパスタを頬張る。

「ていうか!なんか章吾がかわいそうだわ。

ここまで気づいてもらえないなんて。

それどころか、暇つぶしって・・・。」

ぶつぶつ言いながら、一回お水を飲んで、私を見る。