ガラガラ・・・

藍田くんっ!?

・・・彼が戻ってきたのかと思って、びっくりして扉の方へ向かった。

「愛樹?遅いから迎えにきた。」

でも、扉をあけたのは藍田くんじゃなくて、理奈ちゃんだった。

「ごめんね、カバンとってくる。」

私の言葉に軽く頷いて、スマホをいじりだす理奈ちゃんをおいて、慌てて戻って荷物を片した。

・・・私、どうしちゃったんだろう。

ちょっと前から、なんだか変だ。

藍田くんは、よくからかって私をドキドキさせるようなことを言ってくる。

この前の・・・で、デートだって、私にとっては一大事だけど彼はそうでもなさそうだった。

きっと、私の反応を見て楽しんでるだけ。

わかってるのに、ドキドキしてしまう。

それが続いたせいかな?

そして、あの表情。

最近になってよく見せるようになったけど、

私を見つめるあの彼の瞳はなんなの?

冷静でいられなくなる。