ぼっちな彼女に溺愛中

「や、その格好は気づかないから。」

スマホを持ったまま右手で顔を隠し、目線をそらす。

なに、その格好・・・。

可愛すぎなんだけど。

愛樹は、いつもの眼鏡にもっさりじゃなかった。

てっきり制服が、せいぜいTシャツに変わるくらいかと思ってたから。

淡いクリーム色の花柄のワンピース。丈は膝上でそこからのびる白くて細い綺麗な足に目がいく。

シフォン生地の紺のカーデは、愛樹の華奢な体型を強調して、女の子って意識させられる。

いつも眼鏡で隠れてるはずの大きな目が俺を見つめて、

前髪を横に流しているから、顔全体がはっきり見えて、やっぱり美少女で・・・・

俺がドキドキさせられてるんですけど。

「眼鏡は?髪どしたの?その服、なに?」

「え?あ、えっと・・・これは・・・。」

恥ずかしそうに俯いて、ちょこちょことワンピースの裾を触る愛樹。

そのしぐさも可愛くて、本当に可愛くて可愛くて。

「・・・可愛すぎ。」