ぼっちな彼女に溺愛中

デートは土曜日になった。

そして、今日がその土曜日。つまり当日。

俺は、俺なりにとっても頑張って考えた。

図書館で勉強会、という名目上の、実質では初デート。

俺にとっては、好きな女の子とのデートは人生初だ。

どうやって、もっと愛樹に近づけばいい?どんなことをすれば好きになってもらえる?なんて言ったらドキドキしてくれる?

自分がこんなこと考えるなんて、ほんの数か月前までは鼻で笑っただろう。

でも、今の俺にとってはとても重要で。

この機会を逃したらもうないような。そんな切羽詰まった感じもある。

・・・どんだけ必死だよ。

違う意味で自分を鼻で笑いつつ、念入りにワックスで髪をセットする。

まてよ・・・

つい癖で、セットしたけど、愛樹っておとなしい方だし、こういう感じよりもっとナチュラルな髪型のが好きなんじゃ・・・。

服だって、愛樹ってどんな私服なんだろう?

つい、いつものようにロールアップとか履いちゃったけど、もっと真面目な方が愛樹と並んだとき自然に見えるかな?

今まで女子と何度も二人で出かけたことがある。

あっちはデートのつもりだっただろうし、俺も別に好きな相手でなくてもデートかな?とか思いながら行っていた。

けど、ここまで悩んだことはない。