「愛樹は、今週末俺とテスト勉強。二人っきりで。
つまり、デート。わかった?」
念を押すように。
「・・・・。」
それでも困った顔のまま何も言わない。
「返事は?」
わざと声を低くして再度問いかける。
「え、っと・・・」
「へ、ん、じ!!」
俺ってかなり執念深い男だな~
「は、い・・・・。」
・・・っしゃ!!!
無理矢理OKさせたことはわかってる。
けど、OKしたことに変わりない。
愛樹が俺とのデートにOKした。その事実は事実。
絶対曲げない。
まだ週末までしばらくあるから、きっと愛樹は「やっぱり・・・」って言いだすだろうが、絶対引いてやらない。
ここは譲れない。それこそ死んでもな。


