ぼっちな彼女に溺愛中

俺が名前を呼ぶと、顔を伏せる。

かすかに見える頬が、俺の思い違いでなければ赤い。

「おーい?」

赤いにしても、どこに赤くなる要素があった?

前々から思ってたことだけど、愛樹の赤面のポイントがわからない。

まあ、可愛いから俺としてはどんどん赤面してほしいんだけど。

あ、でも他の男関係のはだめね。

「ごめんなさい!」

え・・・。

「だめ?」

「あ、ちがう!」

ぱっと顔をあげたのを見ると、やっぱり赤。

「そうじゃなくて・・・私、今すごく恥ずかしくて。」

「どういうこと?」

「えっと、私、今まで休日にお友達と勉強会なんてしたことなくて、はじめて、だから。

うれしくなっちゃったの。」

「うん。それがなにか恥ずかしい?」

「ううん、それからね、藍田くんとってことは、お、男の子とだって気づいて・・・。」

え、それって・・・。

「そ、それで・・・

や、やっぱりなんでもないです!」

俺の顔を見て、また赤くなって、今度は両手で顔を隠してしまった。