ぼっちな彼女に溺愛中

愛樹は、少し考えこんでいるようだった。

「・・・でも、藍田くん、お友達は?」

は?お友達?

「どういう意味?」

「えっと・・・最近、ずっと私と一緒にいてくれるから、他のお友達との時間がないんじゃないかって、実は気がかりで。

その上休日まで・・・なんだか、悪いなって。」

返ってきた答えに少し拍子抜けしてしまう。

一応、ずっと一緒にいるっていう感覚はあったのか・・・。

でも、その先の考えが愛樹らしいというか、なんというか。

普通は、ここまで一緒にいられたら、ちょっと考えないか?

この人、私のこと好きなんじゃ・・・?とかなんとか。

愛樹は、そっちじゃなくて、俺に対して悪いってなるのか。

・・・俺の気持ちが彼女に届くまでの道のりはまだまだ遠いな。

「藍田くん?」

なにも言わない俺を不思議そうに見ている。