ぼっちな彼女に溺愛中


愛樹とのテスト勉強も一週間が経過した。

テストまで、残り二週間ほど。

愛樹が丁寧にわからないところを教えてくれるおかげで、今回のテストはなかなかに自信がある。

テストは大丈夫だろう。

だから、俺はテストともう一つ最近ずっと考えていることを提案してみることにした。

「ねえ、愛樹。」

じっと顔を覗き込む。

「・・・?」

何も言わず首をかしげるそのしぐさ・・・あー、好き。

最近、自然と愛樹を見ていると感じてしまう。

きっと顔にもでているだろう。

でも、愛樹は鈍感だからなにも疑わずに顔色も変えずに、俺の次の言葉を待っている。

「今週末、あいてる?」

なんの前触れもなく言ったせいか、少し目を見開いてから、こくりと頷く。

「勉強会、しない?」

「勉強会?」

「そう、土日のどっちかで。愛樹の都合のいい方でいいよ。

図書館にも行ってさ、二人で。」

気づいてる?

俺が、さりげなく"二人で"を強調したことに。

いつも二人なんだけど、休日に二人ってなんか特別って感じしね?