「そういうことだから、放課後も先帰ってな。」

「おう。帰るわ。

もう最近は何も言われなかったらさき帰ってるけどな。」

「確かに。」

俺は小さく笑って、市谷にスタンプを送る。

市谷とLINEしてるのか、俺。

まだ交換して1週間くらいだし、市谷の名前が友達の中にあることに、にやける。

「やっぱり、イメージじゃないわ~。

章吾って、なんか恋愛はもっとクールだと思ってたんだよな。

今までもおまえ彼女いたじゃん?でも、そんな緩んだ顔したことなかったし。」

「そんな緩んでる?」

まあ、自覚してるけど。指摘されるほどなわけ?

「かなりにやけてるぞ?おまえの方こそ気持ち悪ぃわ~。」

玲二に気持ち悪いって言われる日がくるとはな・・・。

「まじかよ・・・。」

「そんなんじゃ、向こうにバレるも時間の問題じゃね?

告んないの?」