ぼっちな彼女に溺愛中

放課後。

クラスの女子ら5人で結局ファミレスに来ていた。

「章吾と遊ぶの久しぶりすぎて超うれしいんだけど!」

はあ・・・

こいつ、理奈と仲良かったよな。

相変わらず、理奈は学校に来ていない。

仲よかったはずなのに、理奈がいなくてもこんなに笑ってる。

女の友情ってそんなもんなのか?

って、俺がこんなこと思う権利なんてないけど。

「暑いから。」

やっぱり、女にくっつかれるのは好きじゃない。つかマジで暑いし。もうすぐ7月だぞ?

「冷たいのは変わんないね~。そんなとこもいいけど!」

振り払うのもめんどくさくて、ドリンクバーで入れてきたコーラをすする。

「章吾は、なびかないとこがいいよね!」

他の女子らも同調する。

「え~?女の子に冷たいとか男として最低でしょ?」

玲二が苦笑い。昼休みのこともあるんだろう。

「まあ、普通の男だったらムカつくかもだけどさ、章吾はイケメンだからいいの!」

「そうそう!イケメンは何しても許されるよね。」

「顔が良ければ、カッコよければ、それでいい!!だから章吾はこれでいいの!」

イケメン、か・・・。顔が良ければなんでもいいのか。

所詮、こいつらも顔とか、周囲の目とか。

俺と一緒にいたいわけじゃなくて、俺といることで周囲から好奇な目で見られる自分に酔ってるだけ。

どいつもこいつも・・・