しかし、特に何も起きずに目的地の神社に辿り着いた


……ふぅ……

まぁ、何も起きないのが一番よね!!!
べ、別に期待なんてしてなかったよ!


神社はこじんまりとした、小綺麗なものだった

石灯籠に灯りが灯っていて、月明かりの明るさもあいまって全然暗くない。


千夏ちゃんは、懐中電灯の灯りを消して、ツカツカと賽銭箱のとこまで歩み寄る


そして、あらかじめ渡されていたお参り用の小銭を投げ入れて、柏手をして礼をする。

私も、それにならう。

ふと、千夏ちゃんが微笑んだ

「ね?別に怖くなかったでしょ?」

「うん、全然怖くなかったね!
ドキドキして損したぁ〜!!」

「あはは、じゃあさっさと帰ろう!
次のペア来ちゃうよ!!
結構後ろの人たちが来るの早いんだよ〜」