次の日。


昨日疲れたせいか、かなり遅い起床になってしまった


寝すぎてダルい体をモゾモゾ動かし、布団から這い出る


いつもベッドで寝るから、畳に布団というのはかなり新鮮

柱に掛かる時計を見上げれば、既に9時をまわっている



うわ、寝すぎだよ


急いでパジャマから、白いTシャツと黒い半ズボンに着替える



居間に行くと、詩織ちゃんが座って何かを書いている


「おはよう、詩織ちゃん」

「あ、カナタ君おはよー
遅かったね、おばあさんはちょっと町内会とかの関係で出掛けちゃった
朝ごはん、台所にラップしてあるから温めてだって」

詩織ちゃんの言うとおり、台所のシンクにラップのかかった卵焼きと焼き鮭、たくあんがある

炊飯器からご飯を盛って、シンクの上の朝ごはんを温めて居間に戻る


テーブルは存外広いから、詩織ちゃんの作業の邪魔にならない


僕はご飯を口にいれ、咀嚼しながら詩織ちゃんに聞く

「なにやってるの?」

「夏休みの友よ」

げ。

夏休みの友……


全然友でもない、夏休みのアレ。


「カナタ君も、空いてる時間にやりなよ?
後で苦しむのは自分だからね?」

「あはは…」

ちなみに、僕は夏休みの友は毎年大体夏休みが終わる前日に必死に片付けてる



「俊ちゃんとの約束は何時からだっけ?」

きもだめし…行きたくないけど


「えーと、バーベキューもするから5時には来いって言われたよね」

「…憂鬱だなー……」