華蝶 そう言われるだけで鮮やかな色を浮かべる筈なのに、それとは正反対にあたしの特攻服は真っ黒。 ただ一つ、そこに銀の刺繍で文字が組み込まれてるだけ。 戦場に舞し漆黒の蝶 鮮やかに舞うは全て人のため 大切な者は我が身で守り抜く 漆黒の蝶 舞蝶 ここに降臨 「守り抜く…」 信念として先代に貰ったがこの言葉があたしには守れなかった。 この服を着ても良いのか。 あたしは手に持ちながら躊躇っていた。 でも、迷ってる暇は今はない。 あたしは幹部達の特攻服も持ち幹部室に戻った。