鴻坂 憐 こいつは好きになってはいけない。 それよりも、感情を見せてはいけない。 そう感じた。 あの日の事があるから。 あたしとは敵でしかないのだから。 そう自分にいい聞かせてたんだ。 忘れていた感情 それが再び動き出す。 でもそれはいけない。 あたしは幸せになってはいけない存在の人だから。 あたしは鴻坂くんの胸を押すと、立ち上がり扉へと向かった。