でもそんなことより鴻坂くんがあたしを助けてくれたことに驚いた。 「ど、どーも。」 あたしはいつもと変わらない平然を装って一応お礼は言うけどすぐにその場を離れたかった。 「大丈夫か?」 そう尋ねられたけど、ここから去りたいあたしは返事どころじゃなかった。 「おい!」 今度は先程よりも強めに言う。 本来ならばここでビビってしまうんだろうけど、あたしにはそんなの関係なくビビることもなかった。 「…」 あたしは返事をしない。