ただ篠山が回される。 そう言われただけで何故か先走っていたんだ。 俺の後ろではヤレヤレといった感じで昂輝たちもやってくれてる。 俺はとりあえず篠山の側へ行きこの場を離れさせようと抱き上げて音楽室に連れていった。 篠山は驚いた様子で俺を見る。 「ど、どーも。」 相変わらず素っ気ない返事。 でも俺は篠山の体が震えてた事に気づいた。 「大丈夫か?」