あたしが知雅兄を引き止めていたから。 だから紗耶加さんは神鬼に捕まった。 あたしが迷っていたから紗耶加さんはあたし達が戦えるように自分からナイフへ近づいた。 あたしがもっとしっかりして周りを見ていなかったから、知雅兄は打たれたんだ。 そんなことがあたしの頭の中でぐるぐると巡っていた。 「うっ、うっ、お…姉…ちゃ…ん…」 真琴は地べたに座り込んで泣いていた。 それから直ぐに真琴の両親と知雅兄の両親とが病院についたんだ。