そんな目をもう一度見ることになるとは思ってもいなかった。 「氷の姫」 俺は思わずそう呟いていた。 「氷の姫?」 そう聞き返してきたのは謙吾だった。 他の奴らも首をかしげている。 「氷の姫って、あの少女?」 「あぁ。」 「あの子がどうかしたのか?」 「いや、何でもない。」 そう言って俺は寝転がり目を閉じた。