あたしの隣ではずっと憐が手を握ってくれていた。


幸せってこんなにも近くにあるんだね。


不意にそう感じていた。


大切な人が側にいて、笑っていてくれる。


それだけであたしも笑顔になれる。


素敵だよね。


そして、あれからは毎日リハビリの続く日々。


体が思うように動かなくてイライラすることもあったけど、憐が側にいてくれた。


だからかな?


1ヶ月もすれば流石に前みたいに歩けるようになっていた。


喧嘩の腕も訛ってるだろうな…


そんなことを考えながらの退院。