そんな俺をお構いなしに飯草はもう一度訪ねてきた。 「できるわよね?」 「理由は?」 理由がなければ組なんて動かない。 ましてや族同士の戦争になんて。 「バックは…篠山組よ。」 「篠山組…」 篠山、篠山… 「まさか!?」 「杏のほんとの父親が頭をしているところよ。」 俺は驚きのあまり何も言えなかった。 「でも、あの子はもうあそことは関係がないの。」 関係がない?