そして、しばらくして華蝶の幹部が集まった。


すると飯草はそいつらに向かって言った。


「舞蝶が神鬼に捕まった。これから行くから。」


幹部の奴らの顔色が一気に青ざめていく。


「美蝶、あいつの家には?」


「言ってない。舞蝶はきっとそれを望まないから。その代わり…」


そう言って飯草は俺に視線を向けた。


「鴻坂組動かしてもらえないかな?」


「はぁ?」


バレてるのか?


俺が組の若頭だってことが。