その代わり、今度はこっちから疑問を投げかけた。 「それよりも、見ないのか?」 そう言って尋ねれば杏は目を光らせて答えた。 「見る!」 その姿はまるで幼い子供のように見えて正直ほんとに可愛いなと思った。 いや、杏は可愛い。 でも、いつものは美人と言う意味での可愛さであって… って、俺は誰に言い訳をしてるんだよ! なんてことを考えていた。 目の前には愛しい彼女 俺は幸せなんだな… 不意にそう感じた。