そして、ベッドへと移動させた。


移動しても数分はずっと杏は泣きっぱなしだった。


しばらくして杏は少し落ち着きを取り戻した様だ。


「うっ…ご…めん…」


「話せるか?」


俺も時間が経ち落ち着きを取り戻した為にゆっくりと話しかけることができた。


でも、そんなことよりも俺は知りたかったんだ。


こいつがどうしていつもあんな目をするのか。


こいつには何があったのか。


それだけを知りたいと思ったのだ。