でも、結果が分かっていても諦めのつかないこの思い。 それを周りはきっと本気の恋だと思うんだろうな。 俺は杏の笑顔を隣で見ていたい。 姫と総長という立場だけでなくて恋人という特別な関係で。 そう思ったんだ。 でも、思うだけじゃこの先は何も変わらない。 だから伝えよう。 そう思ったんだ。 俺はいつもどーりに杏を連れて倉庫に来た。 いつもなら幹部室の俺のソファの所で止める足を今日は総長室に向けた。