「なぁ、お前は俺のことどう思ってるんだ?」 突然投げられた質問にあたしはただ驚いた。 「どう?って。」 そして開かれた憐の口から出た言葉はあたしを喜ばせると同時に不安をもたらせた。 「俺は…お前が好きだ。」 あたしは目の前が一瞬白くなる。 そしてあの日を思い出した。 そう、紗耶加さんと知雅兄が死んだあの日を… あたしが全てを失った日を