でも、この日はいつもとちょっとだけ違ったんだ。


「杏ー。」


そう言っていつものように朱羽くんのバイクの後ろから降りてくる真琴。


あたしが思うにはふたりは両想いなんじゃないかな?ってよく思う。


だってふたりは何も言わないけど、よくふたりだけで出かけてるのを見かけるからね。


「今日は朱羽くんの運転早かったんだ?」


「うん♪あたしがバイク転がしてるの知ってるからってスピードあげて風を感じさせてくれたんだー。」


「良かったじゃん。」


ほら、真琴も乙女の顔出し?


頬もうっすらとピンクに染まり可愛らしかった。