そして、大切な人を守るためならば人はどこまでも強くなる。 それを教えられた。 俺らの代の紅姫は舞蝶と恐れられる強者。 俺が惚れたのは事実だが、それだけで姫にしたわけではない。 こいつの身に危険が迫るから。 女に戦わすのはあまり好みではない。 謙吾みたいな考えだけど事実なんだ。 俺は緊急総会の後に震える杏を見てそう感じたんだ。