その言葉にまた涙が溢れてきた。 こんなあたしでも姫でいてもいいんだ。 でも、そうほっとする反面あたしは怖かったんだ。 また失うんじゃないかと 繰り返してしまうんじゃないかと でも、そんなあたしの震える体を抱きしめて憐はそっと耳元で囁いてくれた。 「お前は安心して守られてろ。何も考えなくて良いから。」 たったそれだけの一言 でも、今のあたしにはそれが嬉しかったんだ。