あたしは思わず自分の頭に乗っている鬘を触った。 「それ、地毛じゃないだろ。」 そう言われて気づいた。 そう、舞蝶は金髪だって知れ渡ってるから。 あたしはそっと鬘を取った。 「これでいいんでしょ。」 「あら、取ったんだ。珍しい。」 真琴はあたしをニヤニヤしながら見てる。 「真琴、顔キモいよ。」 思わず突っ込んでしまった。 すると真琴は頬を膨らませてそっぽを向いた。 拗ねたな…