とりあえず、真琴が美蝶を名乗ってるなら、あたしも自己紹介?的なんは族としてのパターンでやるしかないみたい。


「杏、言いなよ?」


真琴は首を傾げながらあたしに言った。


「あんたがバレてるならどっちにせよ言わなきゃじゃん。」


あたし達がこんな会話をしてる中、煌龍のメンバーは若干首をかしげていた。


あたし達の会話が一段落すると、赤メ…じゃない、朱羽があたしに問いかけた。


「言うってどういうことなの?」


あたしはその質問に一息置いてから言った。


「あたしが、華蝶の11代目総長。」


それだけを告げた。


「ええっ!?じゃあ、あの伝説とされる最強の総長、舞蝶って杏ちゃんのこと!?」


コクン


あたしは何も言わず頷いた。