そんな時、いつもと変わらない女子の黄色い悲鳴が廊下で響いていた。 「真琴、そろそろ来るよ。」 あたしは真琴にそう言ったが真琴は動こうとはしなかった。 そうして到着するあの不良さんらしき人達の軍団。 「あ。」 そう言ったのは本来ならあたしの隣の席の人物である、鴻坂 憐。 「憐、どんまい。」 そう言って鴻坂君に話しかける緑のメッシュの人。 名前なんてのは知らない。 「昂輝、フケる。」 それだけ言うとクラスから出ていく鴻坂君